長野市の元紙問屋「水島紙店」築56年の社屋を改装して生まれたコワーキングスペース&シェアオフィス「TERMINAL 51° ターミナル・ゴーイチ」。国道19号線沿いの大きなロゴの看板が目印。TERMINAL 51°を運営する 水島康明 CEO にお話を聞きました。
地域密着型のコワーキングスペースでは、近年利用者の増加が続いていました。フリーランスやリモートワーカー、学生、地域企業の方々など、多様な働き手がこの場所を拠点とし、仕事や交流の場として活用されています。
しかしながら、施設の開設当初に設置されたネットワーク機器は、一般的な通信利用を想定したものであり、ビジネス用途での高い安定性や同時接続数には十分に対応できていませんでした。
特に以下のような課題が顕在化していました:
ピーク時間帯(午前10時〜午後3時)における通信速度の極端な低下
ZoomやTeamsといったオンライン会議中の通信断や音声の乱れ
クラウドストレージや画像データのアップロード時の遅延
利用者からの苦情や問い合わせが増加し、運営にも負担が発生
「通信が不安定で、安心して仕事ができない」
「結局、自宅に戻って作業することになった」
このような声が増える中で、施設運営の中核とも言える通信インフラの見直しが急務となっていました。
当初のご相談は、「今のネットワークをなんとか改善できないか」といったものでした。限られた予算の中で、全面的な工事ではなく、可能な範囲で効果的な改善策を見出す必要がありました。
現地調査および運営者様へのヒアリングを実施した結果、次のような構成上の問題が判明しました:
上位のインターネット回線は一般のプロバイダー回線
ネットワーク機器の一部性能不足
利用者に最も近い“アクセスポイント(Wi-Fi機器)”の性能不足と配置
これを踏まえ、次のようなソリューションを段階的にご提案しました:
フルメッシュ対応のWi-Fiアクセスポイントの導入
複数のアクセスポイントが自律的に接続状態を最適化
死角なく電波が行き届く構成を実現
利用者が移動しても接続が途切れず、シームレスな通信環境を確保
可視化・管理が容易なクラウドベースの管理コンソールを導入
通信の状態や利用状況をリアルタイムで確認可能
運営側でも簡単にトラブルの早期発見・対応が可能に
法人向けインターネット回線の導入
IPoE方式で安定した法人向けの高品質な回線
個人の動画トラフィックとは分離したネットワーク設計で混雑を回避
将来の拡張性を考慮したネットワーク設計
今後の利用者増加やレイアウト変更にも柔軟に対応できる構成
初期導入コストを抑えつつ、長期的な運用にも耐えうる設計
ネットワーク再設計後、通信に関するトラブルは大幅に減少しました。
これにより、以下のような具体的な成果が確認されています:
通信速度の安定化
同時接続数が多い時間帯でも、動画会議・クラウド作業が快適に行える環境を維持
利用者からの苦情が激減
「Wi-Fiが遅い」「途切れる」といった声がほぼゼロに
初めての利用者にも安心して作業いただける施設へと変化
施設の評判向上とリピーター増加
「通信環境が整っていて仕事に集中できる」「自宅よりも快適」という評価が口コミで広がり、利用者数にも好影響
特に、大容量のファイルを頻繁にやりとりするクリエイター層や、常時クラウドアプリケーションを活用するスタートアップ企業の利用が増加しているとのことです。
ソリューションを実現したサービスや製品
アクセスポイント
HPE Networking Instant On Access Points AP25
https://instant-on.hpe.com/ja/products/access-points/access-point-25/
インターネット回線・プロバイダーサービス
TERMINAL 51°では、通信環境の整備を“ゴール”ではなく、“スタート”と位置付けています。
今後は以下のような取り組みを見据え、さらなる価値向上に取り組まれています:
利用者同士が情報やスキルを共有できる「デジタル掲示板」の設置
地域住民や企業と連携したオンライン・オフライン交流イベントの開催
将来的には「ソーシャルデザインセンター」的な役割を担う拠点づくり
安定したインフラは、単に業務効率を支えるだけでなく、人と人との接点をつくり、未来の可能性を広げる基盤となり得ることを、本事例は示しています。
本事例の詳細や、同様のネットワーク再設計やITインフラ環境のお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
豊富な実績と利用者視点に立ったご提案で、最適なIT環境をコーディネートいたします。